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バックオフィスBPOとは?対象業務6つと経理BPOとの違い

バックオフィスBPOとは、経理だけでなく人事・総務・購買などの定型業務を外部委託する仕組みです。対象になる6つの業務範囲と、経理BPOとの違いを整理しました。

バックオフィスBPOとは?対象業務6つと経理BPOとの違い

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バックオフィスBPOとは、経理・人事労務・総務・購買など、複数部門にまたがる定型業務をまとめて外部委託する仕組みです。経理業務だけを対象にする経理BPOより対象範囲が広く、部門間の情報連携まで含めて設計できる点が特徴です。本記事では、任せられる6つの業務範囲、経理BPOとの違い、導入までの進め方を解説します。

この記事は、複数部門の業務効率化を検討している中小企業の経営者・管理部門責任者向けです。

※ 2026年9月時点の情報です。

この記事でわかること

  • バックオフィスBPOの定義と、経理BPOとの違い
  • 任せられる6つの業務範囲
  • 導入に向いている企業の特徴
  • 導入までの3ステップとよくある失敗

バックオフィスBPOとは

バックオフィスBPOとは、経理・人事・総務・購買など複数部門の定型業務を、部門をまたいでまとめて外部委託する仕組みです。

バックオフィスBPOとは、Business Process Outsourcingの略で、特定の業務を切り出して外部に委託するだけでなく、部門間で発生する情報のやり取りまで含めて設計・運用を任せる仕組みを指します。単発の作業代行とは異なり、業務プロセスそのものを継続的に任せる契約形態です。

矢野経済研究所が2025年11月26日に公表した「BPO市場に関する調査結果」によると、国内のBPO市場規模は2024年度で5兆786億5,000万円(前年度比4.0%増)まで拡大しました。経理・人事・総務などの間接部門業務を含む非IT系BPO市場も1兆9,566億5,000万円(同1.0%増)に達しており、ノンコア業務を外部に任せる動きは経理分野に限らず広がっています

対象業務の詳しい内訳は次の章で解説しますが、経理BPOとの違いを先に押さえておきたい場合は経理BPOとは?メリット3つと費用相場をわかりやすく解説もあわせてご覧ください。

「BPO」という言葉は、単発の作業を依頼する「業務委託」や「代行」とも混同されがちです。作業単位で都度発注する形態ではなく、業務プロセスごと継続的に任せ、品質やスケジュールの管理まで委託先が担う点が、BPOという言葉が使われる理由です。

バックオフィスBPOと経理BPOの違い

バックオフィスBPOと経理BPOの違いは、対象業務の範囲と、部門間連携まで任せられるかどうかです。

経理BPOは記帳や給与計算など専門知識が必要な業務に強みがある一方、対象は経理領域に限られます。バックオフィスBPOは経理に加えて人事・総務・購買も対象に含み、部門をまたぐ情報のやり取りまで設計に含められる点が異なります。

一方で、業務ごとに委託先が分かれることもあり、経理BPOほど専門特化した対応にならない場合があります。どちらが向いているかは、切り出したい業務が単一部門で完結するか、複数部門にまたがるかで判断してください。

比較軸 経理BPO バックオフィスBPO
対象業務 経理・記帳・給与計算が中心 経理に加え人事・総務・購買も対象
専門性 会計・税務の専門知識に強い 部門ごとに対応範囲が変わる
部門間連携 対象外のことが多い 連携まで含めて設計できる
向いている企業 経理業務だけを切り出したい企業 複数部門を兼任者が回している企業

自社がどちらに近いかは、委託したい業務が経理単体で完結するか、他部門とのやり取りを伴うかで判断できます。経理の記帳だけを外部化したいなら経理BPO、部門を兼任するスタッフの負担を広く減らしたいならバックオフィスBPOが近道です。迷ったときは、経理BPOから小さく始め、効果を確認しながら対象範囲をバックオフィス全体へ広げていく進め方も選べます。

注意: 名称だけで判断しない
「バックオフィスBPO」と名乗っていても、実際には経理業務しか対応していない会社もあります。次の章の6つの業務範囲を、契約前に個別に確認してください。
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バックオフィスBPOに任せられる6つの業務範囲

バックオフィスBPOに任せられる業務は、経理・人事労務・総務・購買・IT管理・問い合わせ対応の6つに整理できます。

バックオフィスBPOに任せられる6つの業務範囲: 経理・記帳、人事労務・給与計算、総務・庶務、購買・発注管理、IT管理・ヘルプデスク、問い合わせ対応
バックオフィスBPOに任せられる6つの業務範囲

範囲1: 経理・記帳。仕訳入力、請求書処理、月次決算の補助など、経理BPOと重なる範囲です。専門知識が必要な分、最も委託が進んでいる領域でもあります。

範囲2: 人事労務・給与計算。勤怠管理、給与計算、社会保険手続きなど、法改正への対応が継続的に欠かせない業務です。

範囲3: 総務・庶務。契約書管理、備品発注、来客対応など、幅広く発生する定型業務をまとめて任せられます。細かな業務が多いため、社内で最も時間を奪われやすい領域の一つです。

範囲4: 購買・発注管理。見積もり比較や発注処理を任せることで、価格交渉に充てる時間を確保しやすくなります。

範囲5: IT管理・ヘルプデスク。社内からの問い合わせ対応や、簡易的なシステムトラブルの一次対応を任せられます。

範囲6: 問い合わせ対応。電話・メールでの一次対応を切り出すことで、社内スタッフをコア業務に集中させられます。

6つの範囲すべてを一度に任せる必要はありません。実際には、経理と総務のように隣接する2〜3業務をまとめて委託し、専門性の高い人事労務だけは社労士に個別依頼するといった組み合わせもよく見られます。業務ごとに「切り出しやすさ」が異なるため、まずは範囲を洗い出したうえで優先順位をつけることが現実的な進め方です。

当社は補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけており、中小企業が経理業務のどこでつまずくかを申請の現場で見てきました。つまずきの多くは、経理単体ではなく購買や総務との情報のやり取りに起因しています。範囲を経理だけに絞らず検討する価値は、この点にもあります。

バックオフィスBPOを検討すべき企業の特徴

バックオフィスBPOが向いているのは、複数部門を兼任するスタッフがいて、業務が属人化している企業です。

帝国データバンクが2026年4月に実施した「人手不足に対する企業の動向調査」(有効回答1万538社)では、正社員の人手不足を感じている企業が50.6%にのぼりました。管理部門も例外ではなく、経理・総務・人事を1人か2人で兼任している中小企業は少なくありません。

兼任スタッフが退職・休職すると、業務のやり方が分かる人がいなくなり、部門全体が止まるリスクがあります。属人化している業務を洗い出せる企業ほど、バックオフィスBPOの効果を実感しやすい傾向があります。逆に、業務量が少なく1人で十分対応できている場合は、無理に外部委託する必要はありません。

採用競争の面でも、管理部門は不利になりやすい領域です。成長業種が採用を強化するほど、経理・総務・人事の求人は応募が集まりにくくなります。新たに採用するより、既存業務の一部を外部委託するほうが早く負担を減らせる場面は少なくありません。欠員が出てから委託先を探し始めると、引き継ぎが間に合わず現場の混乱が長引くため、余裕があるうちに検討しておくことをおすすめします。

自社にバックオフィスBPOが向いているか、無料で診断します。

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バックオフィスBPO導入までの3ステップ

導入は、業務の棚卸し・委託範囲を決める・委託先を選ぶという3ステップで進めます。

バックオフィスBPO導入までの3ステップ: 棚卸しで部門ごとの業務量と負担を洗い出す、範囲を決めるで最も負担の大きい業務から委託範囲を決める、委託先を選ぶで対応業務と実績を確認して契約する
バックオフィスBPO導入までの3ステップ

ステップ1: 部門ごとの業務量を棚卸しする

経理・人事・総務それぞれで、誰が何にどれだけ時間を使っているかを書き出します。兼任者がいる部門は、業務が重なっている時間帯も確認してください。

棚卸しは、1週間分の業務日誌をつけるだけでも十分に効果があります。「なんとなく総務が忙しい」という感覚ではなく、月末月初に請求書処理と給与計算が重なっているといった具体的な事実が見えると、優先順位をつけやすくなります。

ステップ2: 委託範囲を決める

棚卸しの結果から、最も負担が大きく、かつマニュアル化しやすい業務を最初の委託範囲に選びます。全部門を一度に切り替えるのではなく、1つの業務から始めて効果を確認するほうが、社内の混乱を避けられます。

ステップ3: 委託先を選ぶ

対応できる業務範囲、部門間の連携をどこまで設計できるか、実績を確認して契約します。委託先選びの詳しい判断基準は経理外注の判断基準5つでも解説しています。

委託先を比較する際は、対応業務の一覧だけでなく、実際の対応フローを確認することをおすすめします。契約書に「対応可能」と書かれていても、実際の運用体制が整っていない会社もあるためです。可能であれば、契約前に既存の委託先での対応事例を具体的に聞いておくと、導入後のギャップを減らせます。

よくある失敗と注意点

バックオフィスBPO導入でよくある失敗は、複数部門を同時に切り替えることと、業務の引き継ぎ資料を用意しないことです。

バックオフィスBPO移行のNG進め方とOK進め方: NG例は複数部門を一度に切り替える・引き継ぎ資料を用意しない・契約範囲を曖昧にする、OK例は1部門ずつ段階的に移行する・業務手順を簡単に言語化しておく・範囲外の依頼は契約を見直す
バックオフィスBPO移行のNG進め方とOK進め方

複数部門を一度に切り替えるのはNGです。経理・人事・総務を同時に外部委託すると、社内の問い合わせ窓口が一気に変わり、現場が混乱します。1部門ずつ段階的に進めるほうが定着しやすくなります。

引き継ぎ資料を用意しないまま委託を始めるのも失敗しやすいパターンです。属人化していた業務ほど、引き継ぎ資料自体が存在しないことが多く、委託先が業務内容を推測しながら対応することになります。委託前に業務手順を簡単でよいので言語化しておくことが、スムーズな移行の条件です。

委託後に社内の窓口を決めないまま放置するのも要注意です。委託先からの確認事項に誰も答えられない状態が続くと、かえって対応が遅れます。部門ごとに1名、委託先とのやり取りを担当する窓口役を決めておくと、移行後の混乱を最小限に抑えられます。

契約範囲を曖昧にしたまま始めるのも典型的な失敗です。「ついでにこの業務もお願いできますか」といった依頼が積み重なると、契約時に想定していなかった作業量が委託先の負担になり、対応品質が落ちる原因になります。範囲外の依頼が発生した場合は、その都度契約内容を見直す運用にしておくと、双方にとって無理のない関係を保てます。

導入後にありがちな失敗全般はバックオフィスアウトソーシングの5つのメリットでも取り上げています。すでに管理部門の人手不足で悩んでいる場合は、管理部門の人手不足解決|5つの選択肢と選び方から選択肢を比較するのも近道です。

どの業務から整理すべきかは、バックオフィスの現状分析(無料)からご相談いただけます。ご契約を前提としたご案内ではありません。

まとめ: バックオフィスBPOは「範囲を決めて段階的に任せる」ことが成功の条件

バックオフィスBPOは、経理だけでなく人事・総務・購買まで含めて外部委託できる仕組みです。経理BPOとの違いは対象範囲の広さと、部門間の情報連携まで設計に含められる点にあります。

当社は2020年3月の創業以来、大阪市東成区を拠点に中小企業の業務効率化を支援しています。AI導入補助金の登録支援事業者として、対象ツールの選定から申請書類の作成、採択後の実績報告まで一貫して支援してきた経験から、業務範囲を欲張らず、最も負担の大きい1業務から任せることをおすすめします。

管理部門の人手不足は一時的なものではなく、今後も続くと見ておくべき環境変化です。採用だけで解決しようとする前に、外部委託で解決できる業務がないか、まずは1週間分の棚卸しから始めてみてください。

よくある質問

バックオフィスBPOとは何ですか?

経理・人事・総務・購買など、複数部門の定型業務をまとめて外部委託する仕組みです。

バックオフィスBPOと経理BPOはどう違いますか?

経理BPOは経理業務が中心ですが、バックオフィスBPOは人事・総務・購買も対象に含みます。

バックオフィスBPOに向いている企業の特徴はありますか?

複数部門を兼任する管理部門スタッフがいて、業務が属人化している企業に向いています。

バックオフィスBPOはどの業務から任せるべきですか?

最も負担が大きく、かつマニュアル化しやすい定型業務から任せるのが基本です。

バックオフィスBPOの委託先はどう選べばよいですか?

対応できる業務範囲と実績、部門間の連携をどこまで設計できるかを確認します。

バックオフィスBPOを始めるときによくある失敗はありますか?

複数部門を一度に切り替えようとして、現場が混乱するケースがよくある失敗です。

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