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経理BPO・経理代行9

経理アウトソーシングのデメリット6つ|失敗しない対策も解説

経理アウトソーシングのデメリットは、情報漏洩リスク・ノウハウの消失・柔軟性の低下・経営状況の把握遅れ・コスト増・法律上の注意点の6つです。見落としがちなリスクと失敗を防ぐ委託先選びの3ステップを2026年8月時点の情報で解説します。

経理アウトソーシングのデメリット6つ|失敗しない対策も解説

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経理アウトソーシングのデメリットは、情報漏洩リスク・ノウハウの消失・柔軟な対応の低下・経営状況の把握遅れ・コスト増・法律上の注意点の6つです。見落としたまま契約すると、コスト削減のはずが逆にリスクを抱えることになります。本記事では6つのデメリットと、契約前にできる対策を解説します。

この記事は、経理アウトソーシングを検討しているが、メリットだけでなくリスク面も具体的に知っておきたい中小企業の経営者・管理部門責任者向けです。

※ 2026年8月時点の情報です。

この記事でわかること

  • 経理アウトソーシングの6つのデメリット
  • デメリットの背景にある法律上の注意点
  • デメリットを防ぐ委託先選びの3ステップ
  • 契約前に確認すべきチェックポイント

経理アウトソーシングのデメリットとは?(6つを一覧で確認)

経理アウトソーシングのデメリットとは、コスト削減や人手不足解消と引き換えに生じる6種類のリスクのことです。

関連する内容については、バックオフィスアウトソーシングの5つのメリットにまとめています。

選ぶときの基準は経理アウトソーシング導入事例|3パターンで見る選び方で整理しています。

経理アウトソーシングのデメリットとは、社内で経理を抱え続けるリスクと引き換えに、外部委託によって新たに生じる情報管理・柔軟性・コストに関するリスクのことです。メリットだけでなくリスク側も具体的に把握してから契約するのが安全です。
経理アウトソーシングの主なデメリット6つ: 情報漏洩のリスク、ノウハウが残らない、柔軟な対応がしにくい、経営状況の把握遅れ、コストが割高になる、法律上の注意点
経理アウトソーシングの主なデメリット6つ

6つのデメリットは、それぞれ独立していません。情報管理が甘い委託先ほど報告も雑になりやすく、結果として経営状況の把握遅れも同時に起こります。次の章から1つずつ具体的に確認していきます。

経理アウトソーシングの基本的な仕組みや業務範囲は、経理BPOとは?メリット3つと費用相場をわかりやすく解説で整理しています。デメリットを検討する前に、委託できる範囲を知っておくと理解が早まります。

特に情報の機密性が高い業種や、非公開の資金調達を控えている会社ほど、デメリットの影響は大きくなります。自社がどのデメリットに弱いかを先に把握しておくと、委託先選びの優先順位が明確になります。逆にいえば、リスクの所在さえ分かれば対策は難しくありません。

デメリットを踏まえてもなお外注すべきか判断に迷う場合は、経理外注の判断基準5つ|自社に向いているかのチェックリストもあわせて確認してください。メリットとリスクの両方を見比べてこそ、後悔のない判断。

デメリット①:情報漏洩・機密情報の流出リスク

情報漏洩・機密情報の流出は、経理アウトソーシングで最も警戒すべきデメリットです。

経理データには、取引先情報・従業員の給与・口座番号など機微な情報が集中しています。社外に業務を渡すということは、この機微な情報が社外のサーバーや担当者の手元に渡ることを意味します。委託先の情報管理体制が甘いと、悪意がなくても設定ミスや端末紛失で流出することがあります。

私たちが中小企業のバックオフィス体制づくりを支援する中でも、委託先の情報管理体制を確認せずに契約してしまうのはNGです。秘密保持契約(NDA)の締結有無、データの保管場所、アクセス権限の範囲は、契約前に必ず確認してください。

情報漏洩の経路は、悪意のある持ち出しだけではありません。クラウド共有設定のミスや、メールの誤送信といった単純な操作ミスが原因になるケースも少なくありません。委託先を選ぶ際は、担当者の教育体制やアクセスログの記録有無まで確認すると安心です。

Service経理BPO・記帳代行記帳・請求・支払・給与を、実務ごと引き受けます。同じシステムを自社で使う形もお選びいただけます。

デメリット②:社内にノウハウ・スキルが残らない

経理アウトソーシングを続けると、社内に経理の知識やノウハウが残りにくくなります。

株式会社ミロク情報サービスのMJS税経システム研究所は2024年6月に「中小企業の経理担当者の働き方&実務の困りごと実態調査」を実施しました(有効回答362名)。この調査では、経理担当者の50.0%が「業務の属人化」を悩みとして挙げています。属人化を解消したくて外注しても、今度は委託先への属人化が起きれば同じ問題が形を変えて残るだけです。

属人化そのものの原因と社内での解消方法は、経理の属人化を解消する5つの方法|原因とリスクも解説で詳しく解説しています。外注する範囲を決める前に、社内に残すべき知識を切り分けておくことが欠かせません。

委託後も月次の報告資料や仕訳のルールをドキュメント化してもらうよう依頼すれば、契約を終える場合でも社内にノウハウを取り戻しやすくなります。委託先の担当者が異動・退職した場合も、引き継ぎのたびに一定の擦り合わせ期間が発生します。特定の1人にしか経緯が分からない状態は、社内で属人化していたときと本質的には変わりません。複数名体制で対応してくれる委託先を選ぶと、担当者交代の影響を小さくできます。

デメリット③:緊急対応や自社独自ルールへの柔軟性が下がる

委託先は複数社を並行対応しているため、自社だけの緊急対応や独自ルールには柔軟に応じにくくなります。

同じMJS調査では、回答者の43.1%が「業務の煩雑さ」を悩みとして挙げています。煩雑な業務ほど独自の判断や例外処理が発生しやすく、委託先が標準的な手順しか対応できない場合はかえって手間が増えることがあります。

急な支払いの前倒しや、決算期だけの特別対応を依頼したい場合は、契約段階でスポット対応の可否と追加費用を確認しておく必要があります。「困ったときにすぐ動いてもらえるか」は、費用の安さより優先すべき判断基準です。

月次決算や年末調整のように全社が同時に繁忙期を迎えるタイミングでは、複数の顧客を抱える委託先の対応が遅れやすくなります。繁忙期の対応スピードは、契約前の商談だけでは見えにくい部分です。既存の利用企業から繁忙期の対応実績を聞いておくと、判断材料になります。

デメリット④:経営状況の把握が遅れる(ブラックボックス化)

経理を外部に任せきりにすると、日々の数字の動きが見えにくくなり経営判断が遅れます。

自社で経理を抱えていれば、担当者にひと声かけるだけで試算表の状況をすぐ確認できます。委託先とのやり取りが月1回の報告だけになると、業績の悪化に気づくタイミングも1か月単位で遅れかねません。発覚した時にはすでに資金繰りが厳しくなっているケースもあります。

当社は補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけており、外部委託を検討する中小企業が何につまずくかを申請の現場で見てきました。報告の頻度と粒度を契約前に取り決めておくことが、ブラックボックス化を防ぐ最初の一歩です。

ブラックボックス化を防ぐには、委託先任せにせず社内側でも最低限の確認体制を残すことが有効です。試算表を毎月同じ日に受け取る、疑問点はその場で質問するといった小さな習慣の積み重ねが、経営判断の遅れを防ぎます。

デメリット⑤:委託先の質によってはコストが想定より高くなる

見積もりの安さだけで委託先を選ぶと、追加費用がかさんで想定より高くつくことがあります。

パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社は2025年2月に「中小企業におけるBPO・業務代行の導入に関する実態調査」を実施しました(550名対象)。この調査では、BPOを導入していない理由の1位が「結果的にコストが高くなる」(24.4%)でした。対応範囲外の業務が発生するたびに追加請求される契約では、当初の見積もりより総額が膨らみやすくなります。

追加費用が発生しやすいのは、仕訳件数の急増、給与計算の対象人数の変化、決算対応など契約時に想定していなかった業務量の変動があった場合です。契約書に、どの条件で追加費用が発生するかを具体的に明記してもらうと、想定外の請求を防げます。

費用の内訳や相場観は、経理アウトソーシングの費用相場【2026年】内訳と抑え方で詳しく比較しています。契約前に対応範囲と追加費用の条件を書面で確認しておくと、想定外のコスト増を防げます。

デメリット⑥:法律上の注意点(税理士法・偽装請負)

経理アウトソーシングには、税理士法と労働者派遣法に関わる2つの法律上の注意点があります。

国税庁の「第2条《税理士業務》関係」によると、税理士の独占業務は税務代理・税務書類の作成・税務相談の3つです。記帳代行そのものに資格は不要ですが、無資格の担当者が税務相談や申告書の作成まで請け負うと税理士法違反にあたります。

もう1つは偽装請負です。厚生労働省は労働者派遣事業と請負の区分基準に関する疑義応答集を公表しています。この基準では、作業完成への責任・労働者への指揮監督・使用者としての法律上の義務という要件を満たさないと、適正な請負とは認められません。発注者側が委託先の担当者に直接指示を出し続けると、契約形態にかかわらず偽装請負とみなされるおそれがあります。

注意: 契約形態と実態のズレ
「業務委託」という契約書があっても、実際に自社が委託先の担当者へ日々の指示を出している場合はNGです。税務相談まで自社で判断してもらおうとするのも同様にリスクがあります。委託先に税理士が関与しているか、契約書の指揮命令系統は適正かを確認してください。

契約書を確認する際は、業務の進め方の決定権がどちらにあるかという文言にも注目してください。「委託先の裁量で進める」と明記されているかは、偽装請負を避けるうえで重要な確認ポイントです。

どこから手をつけるべきかの整理は、経理の現状分析(無料)からご相談いただけます。ご契約を前提としたご案内ではありません。

デメリットを防ぐ委託先選びの3ステップ

デメリットの多くは、委託先選びの段階で確認すれば事前に防げます。

デメリットを防ぐ委託先選びの3ステップ: 業務範囲を洗い出す、複数社を比較する、管理体制を確認する
デメリットを防ぐ委託先選びの3ステップ

第一に、社内に残す業務と委託する業務の範囲を洗い出します。税務相談のように専門資格が必要な業務は、税理士が在籍する委託先かどうかも合わせて確認してください。

第二に、複数社から同じ条件で見積もりを取り、対応範囲と追加費用の条件を比較します。1社だけで即決すると、後から他社と比べて割高だったと気づくこともあります。

第三に、情報管理体制と報告の頻度を確認します。「何を」「いつ」「誰が」報告してくれるかを契約前に明文化しておくと、経営状況の把握遅れを防げます。

3ステップを終えて契約したあとも、確認は一度で終わりではありません。半年に一度は報告内容や対応スピードを振り返り、当初の契約条件と実態にズレが生じていないかを点検してください。小さなズレのうちに軌道修正すれば、デメリットが大きな問題に発展するのを防げます。

注意が必要な委託先と安全な委託先: 注意が必要な委託先は情報管理体制の説明が曖昧・契約書に秘密保持の条項がない・報告頻度が低くブラックボックス化しやすい・税務相談まで自社で対応すると案内する、安全な委託先はセキュリティ体制を明示している・秘密保持契約の締結に応じる・定例報告で経営状況を共有する・税務相談は税理士につなぐ
注意が必要な委託先と安全な委託先

契約前の確認項目は、以下の表にまとめました。

確認項目 チェック内容
情報管理 秘密保持契約の有無、データ保管場所、アクセス権限の範囲
対応範囲 税務相談・申告書作成は税理士が担当するか
指揮命令 業務の進め方を委託先に一任できているか(偽装請負の回避)
報告体制 報告の頻度・粒度・担当者の連絡窓口
費用条件 対応範囲外の追加費用の条件と単価

自社だけで判断がつかない場合は、経理BPOの無料相談で契約前のチェックポイントを一緒に整理することもできます。

よくある質問

経理アウトソーシングの主なデメリットは何ですか?

情報漏洩リスク・ノウハウの消失・柔軟性の低下・経営状況の把握遅れ・コスト増・法律上の注意点の6つです。

経理アウトソーシングで情報漏洩を防ぐ方法はありますか?

契約前に委託先の情報管理体制を確認し、秘密保持契約を結ぶことがリスクを下げます。

記帳代行を依頼するのに資格は必要ですか?

記帳代行そのものに資格は不要ですが、税務相談や申告書の作成は税理士の独占業務にあたります。

偽装請負とはどのような状態を指しますか?

業務委託の契約であるにもかかわらず、発注者が委託先の労働者に直接指揮命令を行う状態を指します。

デメリットを避ける委託先の選び方はありますか?

業務範囲の洗い出し・複数社での比較・管理体制の確認という3つのステップを踏むと安心です。

まとめ: デメリットは契約前の確認で防げる

経理アウトソーシングのデメリットは、情報漏洩・ノウハウの消失・柔軟性の低下・経営状況の把握遅れ・コスト増・法律上の注意点の6つですが、そのほとんどは委託先選びの段階で防げます。メリットの大きさだけで即決せず、リスク側も具体的に確認したうえで契約するかどうかを判断してください。

自社の状況でどこまでリスクを許容できるか判断がつかない場合は、経理BPOの無料相談で第三者の視点から確認することもできます。まずは社内に残す業務と委託する業務の切り分けから始めてください。

デメリットは一度確認して終わりではありません。委託先の体制や自社の業務量は半年〜1年で変わるため、契約の節目ごとに見直す習慣をつけておくと、リスクが顕在化する前に軌道修正しやすくなります。経理アウトソーシングは、勢いではなくリスクとメリットの両面を見た経営判断。

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