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SMBCグループの経理自動化事例|中小企業が学べる3つの視点

SMBCグループは経理業務の75%を自動化し、2025年度中に9割超えを目指しています。AI-OCRとRPAで何を自動化しているか、規模が違っても中小企業が使える3つの視点を2026年9月時点の情報で解説します。

SMBCグループの経理自動化事例|中小企業が学べる3つの視点

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SMBCグループは経理業務の約75%をすでに自動化しており、2025年度中に9割超えを目指すと公表しています。AI-OCRとRPAを組み合わせ、約400種類の書類・560個の帳簿科目にまたがる請求書処理を自動化した事例です。中小企業が同じ投資規模で追いつくことは現実的ではありませんが、自動化の考え方そのものは規模が違っても応用できます

この記事は、経理業務の自動化に関心があり、大企業の事例を自社にどう落とし込めばよいか知りたい中小企業の経営者・経理担当者向けです。

※ 2026年9月時点の情報です。SMBCグループの自動化計画は今後の進捗で変わる可能性があります。

この記事でわかること

  • SMBCグループの経理自動化の中身
  • 大企業の事例が中小企業にそのまま使えない理由
  • 中小企業が取り入れやすい3つの技術要素
  • 自動化しても人の判断が残る業務

SMBCグループは経理業務の75%を自動化している

SMBCグループは経理業務の約75%をすでに自動化しており、2025年度中に9割超えを目指しています。ITmediaエンタープライズの報道によると、対象は約400種類の書類・560個の帳簿科目にまたがる請求書処理や、法令対応システムへのデータ登録、償却資産管理など多岐にわたります。

AI-OCRとは、紙やPDFの書類をAIが読み取り、文字データとして取り込む技術です。RPAと組み合わせることで、読み取ったデータをシステムへ自動入力するところまで一気通貫で処理できます。

私たちは補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけており、中小企業が経理業務のどこでつまずくかを申請の現場で見てきました。大企業の自動化ニュースを見て「自社もすぐ真似できるはず」と考える経営者は多いのです。ただし、規模の違いを踏まえずに導入すると、投資に見合う効果が出ないまま終わることがあります。

大企業の自動化事例が中小企業にそのまま使えない理由

投資規模と処理件数の違いが、中小企業がSMBCグループの事例をそのまま真似できない主な理由です。この違いを理解しないまま高機能なツールを導入すると、費用対効果が見合わなくなります。

SMBCグループの自動化は、大規模なERPやRPA基盤を前提にしています。月間の処理件数が桁違いに多いからこそ、初期投資を回収する見込みが立つという構造です。処理件数が少ない中小企業が同じ規模のシステムを導入しても、投資回収に長い年数がかかってしまいます。

一方で、自動化の狙いそのもの(紙の書類を減らす・入力を人手からシステムへ移す・例外だけ人が見る)は、規模に関係なく共通しています。真似すべきは技術の規模ではなく、自動化の考え方だといえます。

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中小企業が使える自動化の技術要素3つ

AI-OCR・クラウド会計の自動仕訳・銀行API連携の3つが、中小企業でも導入しやすい技術要素です。この3つは、月額数千円〜数万円のクラウドサービスとして提供されているものが多く、大規模なシステム投資をしなくても始められます。

中小企業が使える自動化の技術要素3つ: AI-OCRで紙の書類をデータ化、クラウド会計で仕訳を自動化、銀行API連携で入出金を自動照合
中小企業が使える自動化の技術要素3つ
技術要素 主な効果 始めやすさ
AI-OCR 紙の書類の入力時間を削減 高い(クラウド会計に標準搭載も)
クラウド会計の自動仕訳 定型取引の仕訳作業を削減 高い(月額数千円〜)
銀行API連携 入出金確認の手作業を削減 中程度(口座・カードの登録が必要)

AI-OCRは、freee会計やマネーフォワードクラウドなどのクラウド会計ソフトに標準搭載されているケースが増えています。請求書や領収書をスマートフォンで撮影するだけでデータ化できるため、紙の書類を手入力する時間を減らせます。

クラウド会計の自動仕訳は、銀行口座やクレジットカードの明細を取り込み、過去のパターンから勘定科目を推測して仕訳を作る機能です。すべてを自動化できるわけではありませんが、定型的な取引の入力時間を大きく減らせます。

銀行API連携による入出金照合は、三井住友フィナンシャルグループの解説記事でも紹介されている考え方で、これまで手作業で行っていた入金確認を自動化する仕組みです。取引件数が多い会社ほど時間削減の効果を実感しやすくなります。

自動化を始める前に業務を棚卸しする

どの業務にどれだけ時間がかかっているかを棚卸ししてから自動化に着手すると、投資対効果を見誤りにくくなります。棚卸しをせずにツールだけ導入すると、効果が出ている実感が持てないまま契約更新の時期を迎えることになります。

業務ごとの処理件数・かかっている時間・担当者を一覧化してみると、自動化の効果が大きい業務と、手作業のままでよい業務が見えてきます。件数が少ない業務まで無理に自動化すると、システムの設定や運用ルール作りに時間を取られ、かえって非効率になることもあります。

自動化しても人の判断が残る業務

例外処理や数値の妥当性チェックは、自動化しても人が担う領域として残ります。この線引きを最初にしておかないと、自動化の範囲を過大に見積もってしまいます。

自動化できる業務・人の判断が残る業務: 自動化できるのは定型的な仕訳・データ入力、請求書のOCR読み取り。人の判断が残るのは例外処理・イレギュラー対応、数値の妥当性チェック
自動化できる業務・人の判断が残る業務
注意: 「全自動化」を目標にしない
取引先ごとにフォーマットが異なる請求書や、通常と異なる金額の取引は、自動化ツールだけでは正しく処理できないことがあります。例外を人がチェックする体制を残さないと、誤った仕訳がそのまま確定してしまうリスクがあります。

自動化によって浮いた時間は、資金繰りの見通しや月次の数値分析など、判断や創造性が求められる業務にあてるという考え方は、SMBCグループの事例でも共通しています。

自社で進めるか、外部委託と組み合わせるか

自動化ツールの導入だけで完結しない場合は、経理BPOと組み合わせる選択肢もあります。ツール導入と運用ルール作りを同時に進める余裕がない会社にとっては、現実的な進め方です。

経理自動化ツールとは?機能5分類と失敗しない選び方で紹介した通り、ツールは個別導入しただけでは効果が出にくく、連携や運用ルールの設計が欠かせません。自社にAI活用や自動化ツールの検討が向いているかどうかは経理AI自動化とは?できること5つと導入4ステップでも確認できます。

社内に自動化を推進する担当者が確保できない場合、経理外注の判断基準5つを参考に、外部委託との組み合わせを検討する方法もあります。私も、自動化ツールの選定から運用ルール作りまでを外部に相談し、社内の負担を減らせたという話を聞いたことがあります。

よくある質問

SMBCグループは経理業務の何%を自動化していますか?

約75%を自動化済みで、2025年度中に9割超えを目指しています。

SMBCグループはどんな技術で自動化していますか?

AI-OCRとRPAを組み合わせ、請求書処理などを自動化しています。

中小企業もSMBCグループと同じ自動化ができますか?

同じ規模の投資は難しいですが、考え方の一部は取り入れられます。

中小企業がまず取り入れやすい自動化は何ですか?

クラウド会計の自動仕訳と銀行API連携による入出金照合です。

自動化しても人の判断が必要な業務はありますか?

あります。例外処理や数値の妥当性チェックは人が担う領域です。

どこから手をつけるべきかの整理は、経理の現状分析(無料)からご相談いただけます。ご契約を前提としたご案内ではありません。

まとめ: 真似るべきは規模ではなく自動化の考え方

SMBCグループの経理自動化事例は、投資規模こそ中小企業と異なりますが、「定型業務をシステムへ、例外処理を人へ」という考え方はそのまま参考にできます。クラウド会計の自動仕訳や銀行API連携など、月額数千円から始められる技術要素から着手すれば、規模が違っても効果を実感しやすくなります。

自動化の前には、業務の棚卸しを忘れずに行ってください。棚卸しをせずにツールを導入すると、効果測定ができないまま契約更新の時期を迎えてしまいます。社内だけで進める余裕がない場合は、経理BPOとの組み合わせも選択肢のひとつです。まずは自社のどの業務に時間がかかっているか、洗い出すことから始めてみてください。

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