sweeepの請求書サービスは、2024年1月1日にfreeeへ統合され、今は「freee支出管理 受取請求書」という名前で提供されています。受け取った請求書の読み取り・仕訳・振込データ作成・電子保管を自動化する役割は変わっていません。
古い比較記事や社内資料には「sweeep」の名前のまま情報が残っています。料金や連携先は統合後に変わっているため、旧名称の資料だけで導入を決めるのは危険です。本記事では、今の機能と料金、移行時のつまずき、代行に出す判断の分かれ目をまとめます。
この記事は、受け取る請求書の処理に時間がかかり、sweeepを検討した・使っていた中小企業の経理責任者向けです。
※ 2026年10月時点の情報です(freeeの公式ページを2026年10月7日に確認)。料金とプランは改定されることがあります。
この記事でわかること
- sweeepがfreeeに統合されるまでの経緯
- 受取請求書の処理で自動化できる5つの工程
- 2つのプランの料金と選び方
- ツールで足りる会社と、代行に出す会社の分かれ目
sweeepの請求書サービスは今どうなっている?
sweeepの請求書サービスは、freeeの「freee支出管理 受取請求書」に名前を変えて続いています。
freee支出管理 受取請求書とは、取引先から受け取った請求書を読み取り、仕訳・振込データ作成・電子保管までを自動化するクラウドサービスです。freeeの公式ページでは「旧sweeep」の後継として案内されています。
統合までの流れは、freeeの発表と報道で次のように確認できます。
| 時期 |
出来事 |
出典 |
| 2021年6月 |
freeeがsweeepへ出資 |
freeeの発表 |
| 2023年1月20日 |
株式を追加取得し完全子会社にすると発表 |
freeeの発表 |
| 2024年1月1日 |
freeeがsweeepを吸収合併(sweeep株式会社は解散) |
M&A報道 |
freeeの2023年1月20日の発表は、インボイス制度への対応を理由に挙げています。sweeepの技術はfreee会計と組み合わせる形で残りました。
検索で「sweeep 請求書」と調べる方の多くは、旧サービスの今の姿を知りたいはずです。結論として、新しく導入するなら申込先はfreeeになります。
受取請求書の処理で自動化できる5つの工程は?
受取請求書の処理は、受取・読み取り・仕訳・振込データ作成・保管の5工程すべてを機能で受け持てます。
受取請求書の処理が流れる5つの工程
freee支出管理 受取請求書の公式ページで案内されている機能を、工程ごとに並べます。
| 工程 |
公式ページで案内されている機能 |
| 受取 |
メール・FAX・アップロード・外部ストレージから取り込む |
| 読み取り |
95%以上のOCR精度で取引先・金額・振込先を読む |
| 仕訳 |
複数行の明細を読み、登録番号を自動で照合する |
| 振込 |
支払台帳と総合振込ファイルをつくり、銀行連携で消し込む |
| 保管 |
電子帳簿保存法とインボイス制度に対応して保管する |
精度が95%以上でも100%ではないため、人の確認は残ります。読み取りの誤りが出やすい場面は、請求書自動化AIの失敗例で詳しく扱っています。
登録番号の照合は、インボイス制度で増えた確認作業を減らす機能です。受け取った請求書が満たすべき要件は、適格請求書の要件は6項目にまとめています。
料金はいくらで、どちらのプランを選ぶ?
料金は年払いで月額4,980円からで、仕訳まで任せるなら月額19,980円からのプランを選びます。
| プラン |
料金(年払い・税抜) |
できること |
| 受取請求書キャビネット |
月額4,980円〜 |
電子保管(年600枚まで含む) |
| 受取請求書インボイス |
月額19,980円〜 |
電子保管に加え、仕訳と債務管理 |
どちらを選ぶかは、今の困りごとで決まります。
- 紙の保管場所と電子帳簿保存法への対応だけが課題なら、キャビネットで足ります
- 入力と振込データの作成に毎月まとまった時間を取られているなら、インボイスを選んでください
- freee会計を使っていないなら、どちらも申し込む前に連携できるかを確かめてください
公式ページで連携先として案内されているのは、freee会計です。ほかの会計ソフトを使い続けたい場合は、提供元に連携の方法を問い合わせてから決めてください。
旧sweeepから移るときにつまずく2つの点
移行でつまずくのは、旧名称の情報で判断することと、読み取り結果を確認せずに確定することの2つです。
旧sweeepから移るときのNGとOK
1つ目は、古い資料のまま運用を決めてしまう失敗です。
- 起きること: 稟議に載せた料金や連携先が、申込時の条件と合わない
- 原因: 比較サイトに、統合前の月額や旧精度の数字が残っている
- 避け方: 稟議の前に、freeeの公式ページで料金と連携先を確かめ直す
2つ目は、読み取った内容をそのまま確定する失敗です。
- 起きること: 振込先や金額の誤りが、支払の後で見つかる
- 原因: 精度が高いことを理由に、確認の手順をなくしてしまう
- 避け方: 毎月の初めに数件を抜き出し、原本と照合する手順を残す
注意: 振込データは確定前に人が見る
振込先の誤りは、支払った後では取り戻しに手間がかかります。振込ファイルを銀行へ送る前の確認だけは、自動化した後も人が受け持ってください。
当社は補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけています。申請の現場で私がよく見るのは、ツールを入れた時点で処理が終わると考えてしまう例です。読み取りは機械に任せられても、例外の判断は人の側に残ります。
どの業務から整理すべきかは、バックオフィスの現状分析(無料)からお問い合わせいただけます。ご相談だけでもかまいません。
導入を決める前に確かめる3つの手順は?
導入の判断は、請求書の経路を数え、例外の件数を見て、連携先を確かめる3手順で決まります。
- 先月受け取った請求書を、郵送・メール・FAXの経路別に数える
- そのうち、担当者が問い合わせや確認に手間取った件数を数える
- 使っている会計ソフトと銀行が、連携先に入っているかを確かめる
手順2の件数が多い会社ほど、ツールだけでは時間が減りません。読み取りが速くなっても、例外の確認は人に残るためです。経路が郵送に偏っている会社は、紙をデータに変える段取りから始めてください。進め方は請求書電子化の進め方で手順ごとに解説しています。
ツールで足りる会社と、代行に出す会社の分かれ目は?
例外の判断まで社内で回せるならツールで足り、回せないなら受取から仕訳までを代行に出します。
判断の目安は、受け取る請求書の量と担当者の数です。
| 会社の状況 |
向いている選択 |
| 請求書が月に数枚で、その日のうちに処理できている |
今の方法のままでよい |
| 量は多いが、確認と例外の判断ができる担当者がいる |
受取請求書の機能を入れる |
| 担当者が1人で、締めのたびに確認が追いつかない |
受取から仕訳までを代行に出す |
freeeも「受取請求書アシスト」という代行を用意しています。公式ページでは、郵送の受取・スキャン・登録番号と振込先の確認・明細の仕訳を代行し、基本料金は月額35,000円から(別途初期費用)と案内しています。
会計ソフトを変えずに、請求書以外の記帳や月次の締めまでまとめて任せたい場合は、経理BPOという選択肢もあります。当社が2023年1月から2026年8月までに契約した経理BPO10社のうち、2年以内に解約したのは1社です。任せる範囲の決め方は、経理BPOとは?メリット3つと費用相場で解説しています。
ツールを入れる前に、受取の経路や承認の流れを整える方法は、請求書処理の効率化とは?をあわせてご覧ください。
よくある質問
sweeepの請求書サービスは今も使えますか?
名称が変わり、freee支出管理 受取請求書として提供されています。2024年1月にfreeeへ統合されました。
自社でどこまで処理し、どこから任せられますか?
受取・読み取り・仕訳は機能で自動化できます。例外の判断と確認の手間を減らしたいなら代行が向きます。
請求書の処理を代行に頼むと何をしてもらえますか?
郵送やメールの受取、紙のスキャン、登録番号や振込先の確認、明細の仕訳までを任せられます。
導入してからどのくらいで変化が見えますか?
受取の経路をそろえた翌月の締めで見えます。経路が混在したままだと読み取り後の確認が残ります。
ツールや代行が向かないのはどんな会社ですか?
受け取る請求書が月に数枚で、担当者がその日のうちに処理できている会社は、急いで変えなくて構いません。
freee会計以外の会計ソフトを使っていても使えますか?
公式ページで連携先として案内されているのはfreee会計です。他のソフトは導入前に提供元へ確かめてください。
まとめ: sweeepを探しているなら、今の公式情報から始める
sweeepの請求書処理は、freee支出管理 受取請求書として今も使えます。ただし料金や連携先は統合後の条件で決まるため、古い資料ではなく公式ページで確かめてください。
今日できる一歩は、先月受け取った請求書を経路別(郵送・メール・FAX)に数えることです。その数で、ツールで足りるか、代行に出すかが決まります。
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