請求書の三つ折りのやり方は、下三分の一を先に折り上げてから上三分の一をかぶせ、開いた瞬間に宛名と本文が見える向きにするのが基本です。本記事では、長3封筒への入れ方、送付状と重ねる順番、よくあるNG例、窓付き封筒での注意点、三つ折り作業を効率化する方法まで解説します。
この記事は、請求書を封筒で郵送する機会がある個人事業主・中小企業の経理担当者向けです。
※ 2026年9月時点の情報です。郵便料金や封筒規格は改定される場合があるため、最新の料金は日本郵便の公式ページも確認してください。
この記事でわかること
- 請求書を三つ折りにする基本の手順
- 長3封筒への入れる向きと合わせ方
- 送付状と重ねる順番
- 三つ折りでよくある失敗とNG例
請求書を三つ折りにする前に確認する3つのこと
三つ折りを始める前に、封筒の種類、送付状の有無、折ってよい書類かの3つを確認します。
請求書を三つ折りにする前に確認する3つのこと
最初に確認するのは封筒の種類です。窓付き封筒(窓あり封筒)は、折り位置が数ミリずれるだけで宛名が窓からずれてしまうため、通常の封筒より慎重に折る必要があります。
長3封筒とは、120×235mmの縦長の封筒で、A4用紙を三つ折りにするとちょうど収まるサイズです。請求書・見積書・契約書など、ビジネス文書の郵送で最も使われる封筒規格です。
次に、送付状を同封するかを確認します。送付状がある場合とない場合では、重ねる順番が変わるため、折る前に手元へ準備しておきます。最後に、折り目をつけてよい書類かどうかも見ておいてください。契約書の原本や割印のある書類は、折り目で判読しづらくなることがあります。
請求書の三つ折りのやり方|基本の折り方3ステップ
基本の折り方は、下三分の一を折り上げ、上三分の一をかぶせ、折り目を整えるという3ステップです。
請求書の三つ折り 基本手順3ステップ
まず、請求書の下三分の一を上へ折り上げます。次に、上三分の一を折り上げた部分にかぶせるように折ります。この順番で折ると、封筒から取り出して開いた瞬間に、上から下へ自然に宛名や本文が見えます。上から先に折ってしまうと、開封時にまず折り返し部分が見え、内容を確認するまでに一手間増えてしまいます。三つ折りで最初に守るべきは、下から折る順番。
最後に、折り目を軽く指でなぞって整えます。強く折りすぎると裏写りやインクのにじみにつながるため、なぞる力加減は軽めが基本です。私も、力を入れすぎて感熱紙タイプの請求書が変色した経験があります。
複数枚の書類を送る場合は、1枚ずつ個別に折るのではなく、すべて重ねた状態で一気に三つ折りにします。1枚ずつ折ると、折り目の位置が微妙にずれ、重ねたときの厚みも不均一になります。
長3封筒に入れる向きと合わせ方
長3封筒に入れる向きは、最後にできた折り目を下にし、開いたときに宛名面が見える向きにします。
| 封筒の種類 |
サイズ |
三つ折りA4が入るか |
| 長形3号(長3) |
120×235mm |
入る(最も一般的) |
| 長形4号(長4) |
90×205mm |
入る(さらに小さく折る場合あり) |
| 角形2号(角2) |
240×332mm |
折らずにそのまま入る |
長3封筒は、三つ折りにしたA4用紙が入る最も一般的なサイズです。日本郵便が定める定形郵便物の規格では、厚さ1cm以内・重さ50g以内であれば、請求書1〜2枚程度の長3封筒は110円(2026年9月時点の料金)で送付できます。
封筒に入れる際は、折り目が下、開き口が上になる向きで差し込みます。この向きにしておくと、受け取った側が封を開けてそのまま上へ引き出すだけで、折り目をほどく前に宛名面が視界に入ります。逆向きに入れると、開封時にまず折り返し部分が見えるため、丁寧な印象を持たれにくくなります。
送付状と請求書を三つ折りにする場合の重ね方
送付状と請求書を同封する場合は、送付状を一番上に重ねてから一緒に三つ折りにします。
マネーフォワード クラウド請求書が公開する「送付状の三つ折りのマナー」でも、送付状は請求書の上になるように重ね、まとめて折ることで、受け取った側が最初に送付状で内容の概要を把握できるとされています。送付状を後ろに重ねてしまうと、開封してすぐに請求書の金額だけが目に入り、要件が伝わりにくくなります。
重ねる際は、上下と左右をきちんと揃えてからクリップで軽く留め、そのまま三つ折りにするとずれにくくなります。弥生株式会社が公開する「請求書を封筒へ入れる際の正しい折り方」でも、複数枚をまとめて折ると折り目の位置や厚みが安定しやすいと解説されています。
送付状がない場合は、請求書単体で下三分の一→上三分の一の順に折ります。手順自体は変わりませんが、重ねる枚数が増えるほど、折り目をなぞる力を少し強めに調整する必要があります。
三つ折りでよくある失敗とNG例
三つ折りでよくある失敗は、折る順番を逆にする、封筒サイズに合わない幅で折る、送付状を挟まないまま重ねることの3つです。
三つ折りのNGとOK
注意: 折る順番を逆にするとNGになりやすい
上三分の一を先に折ってしまうと、開封時に折り返し部分が先に見え、宛名や本文の確認まで一手間増えます。下三分の一から折る順番を、最初に必ず確認してください。
第一のNGは、折る順番を逆にすることです。折る前に、どちらを先に折るかを一度確認しておくだけで防げます。第二のNGは、封筒サイズに合わない幅で折ってしまうことです。長3封筒であれば3等分、長4封筒であればさらに小さく折る必要があり、封筒を用意した後に折り幅を決める順番が安全です。
第三のNGは、送付状を挟まずに後ろへ重ねることです。受け取った側の開封体験を考えると、送付状の位置は金額よりも先に目に入る場所に置くのが基本です。私たちは経理業務の相談を受ける中で、送付状を後ろに入れたまま長年発送していた事業者の相談を受けたことがあります。相手からの問い合わせで初めて気づいたそうです。
窓付き封筒・複数枚を送る場合の注意点
窓付き封筒では、折り位置を1〜2mm調整し、窓から宛名全体が見えるかを確認してから封入します。
窓付き封筒は、宛名を印字した用紙をそのまま封筒の窓に合わせて表示する仕組みです。折り位置が少しずれるだけで、宛名の一部が窓からはみ出したり、逆に見えなくなったりします。最初の数枚は、封入する前に一度窓へ合わせて確認する作業を挟んでください。
複数枚の請求書を1つの封筒にまとめて送る場合は、宛先が同じかどうかを封入前に必ず確認します。宛先の異なる請求書が1つの封筒に混ざると、情報の誤送付につながるため、封入前のチェックは金額の確認と同じくらい優先度の高い作業です。枚数が多い月ほど、確認を後回しにしないルールを決めておくと安心です。
三つ折り作業を効率化する方法
三つ折り作業の負担を減らすには、封入封緘機を導入する方法と、発送業務ごと外部へ任せる方法があります。
当社は補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけており、中小企業が経理業務のどこでつまずくかを申請の現場で見てきました。請求書の発送枚数が月に数十件を超える事業者では、折る・入れる・切手を貼るという一連の作業だけで、担当者の半日近くが埋まっているケースもあります。
封入封緘機は、三つ折りと封入・封をする作業を自動化する機器です。導入コストはかかりますが、発送枚数が多い会社では手作業の時間を大きく減らせます。発送枚数がそれほど多くない場合にまず見直すべきは、機器の導入ではなく折る順番と重ねる順番のルール統一。社内でルールを統一するだけでも作業のばらつきは減ります。
発送業務そのものを含めて経理業務全体を外部に任せる場合は、経理BPOとは?メリット3つと費用相場をわかりやすく解説で任せられる範囲を確認できます。請求書の発行にかかる手数料相場は、請求書発行の手数料相場依頼先別の料金と内訳で解説しています。
外注費として請求書を発行する側の書き方は、外注費の請求書の書き方|記載必須項目とインボイス対応で確認できます。銀行振込で請求書を支払う手順は、請求書を銀行振込で支払う手順にまとめています。
よくある質問
請求書はどちらから先に折ればいいですか?
宛名や本文が透けて見えないよう、下三分の一を先に折り上げてから上三分の一をかぶせます。
長3封筒に入れる向きはどう決めますか?
最後にできた折り目を下にし、開いたときに宛名面が見える向きで封筒へ入れます。
送付状と請求書はどの順で重ねますか?
送付状を一番上にして重ね、ずれないよう揃えてから一緒に三つ折りにします。
三つ折りにしない方がよい書類はありますか?
契約書の原本や割印付きの書類は、折り目で判読しづらくなるため避けてください。
窓付き封筒で宛名がずれる場合はどうしますか?
折り位置を1〜2mm調整し、窓から宛名全体が見えるか確認してから封入します。
三つ折り作業の負担を減らす方法はありますか?
封入封緘機の導入や、発送業務ごと経理BPOへ任せる方法で手作業を減らせます。
自社の請求業務のどこに時間がかかっているかは、経理の現状分析(無料)からご相談いただけます。ご契約を前提としたご案内ではありません。
まとめ: 三つ折りは「下から折る順番」を守れば失敗しない
請求書の三つ折りは、下三分の一を先に折り上げ、上三分の一をかぶせる順番を守れば、開封時に宛名や本文が自然に見える形になります。長3封筒への入れる向き、送付状を一番上にする重ね方、窓付き封筒での位置調整さえ確認しておけば、大きな失敗は防げます。
発送枚数が増えて折る作業自体が負担になってきた場合は、封入封緘機の導入や、経理BPOへの外注も選択肢になります。まずは直近1か月分の発送枚数を数えて、手作業にどれだけ時間がかかっているかを確認するところから始めてください。