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経理のやり方とは?初心者向け5ステップ【個人事業主版】

経理のやり方は、証憑整理→記帳→月次確認→保存→申告準備の5ステップです。個人事業主・フリーランスの初心者向けに、自分でやる場合の始め方と外注の目安を2026年8月時点の情報で解説します。

経理のやり方とは?初心者向け5ステップ【個人事業主版】

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経理のやり方は、証憑を集める→帳簿に記帳する→月次で確認する→書類を保存する→申告に備える、という5つのステップで進めます。個人事業主やフリーランスが初めて自分で経理をする場合も、この順序なら迷いにくくなります。

本記事では、初心者が最初につまずくポイント、記帳方法の選び方、自分でやるか外注するかの判断基準まで解説します。

この記事は、経理を初めて自分で行う個人事業主・フリーランスの初心者向けです。

※ 2026年8月時点の情報です。

この記事でわかること

  • 経理のやり方5つのステップ
  • 初心者がつまずきやすい3つのポイント
  • 記帳方法(手書き・エクセル・会計ソフト)の選び方
  • 自分でやるか外注するかの判断基準

経理とは?個人事業主が最初に理解すべき役割

経理とは、日々の取引を記録し、資金の流れと利益を正確に把握する仕組みのことです。

実際の進め方は個人事業主の経理のやり方でも扱っています。

経理とは、売上や経費などの日々の取引を帳簿に記録し、資金の流れと利益を管理する業務のことです。記帳・支払い管理・月次確認・申告準備までを含みます。

個人事業主にとって経理は、税額を計算するためだけの作業ではありません。手元にいくら資金が残っているかを把握する手段でもあります。

当社は補助金を使った会計ソフト・受発注ソフトの導入支援を手がけており、中小企業が経理業務のどこでつまずくかを申請の現場で見てきました。特に多いのが、記帳を後回しにして数か月分の証憑がたまってしまうケースです。

証憑がたまると、内容を思い出せず仕訳を誤りやすくなります。最初に「記帳とは何を、いつ、どこに書くか」を理解しておくと、後の作業が格段に楽になります。

経理を整えておくメリットは、税金の計算だけにとどまりません。金融機関から融資を受ける際は、直近の試算表や決算書の提出を求められることがあります。帳簿が日々整っていれば、必要になったタイミングですぐに数字を提示できます。逆に帳簿が数か月分たまっていると、融資の相談自体を先延ばしにしてしまう原因にもなります。

経理のやり方5ステップ|初心者が最初にやること

経理のやり方は、証憑整理・記帳・月次確認・保存・申告準備という5ステップで進めます。

あわせてフリーランスの経理のやり方もご覧ください。

経理のやり方5ステップ: 証憑を集める、帳簿に記帳する、月次で確認する、書類を保存する、申告に備える
経理のやり方5ステップ

1つ目は、領収書や請求書などの証憑を集めることです。取引のたびにレシートを一箇所にまとめておくと、記帳のときに慌てません。

2つ目は、集めた証憑を帳簿に記帳することです。日付・金額・勘定科目・取引先を1件ずつ記録します。会計ソフトを使えば、口座やカードの明細から仕訳を自動で提案してくれます。

3つ目は、月末に帳簿の内容を確認することです。売上・経費の残高と、実際の口座残高との一致確認。

4つ目は、記帳済みの帳簿と証憑を決められた場所に保存することです。紙の書類はファイルにまとめ、データはクラウド上に残します。

5つ目は、確定申告に向けて年間の帳簿を整えることです。1年分をまとめて処理しようとすると負担が大きいため、月次の積み重ねが申告準備そのものになります。

5ステップのうち、最も挫折しやすいのは1つ目と2つ目です。証憑を集める習慣がないと、記帳の材料自体が揃わないからです。

最初から完璧を目指す必要はありません。取引が少ないうちは、1件あたり数分の作業で十分回せます。最初の1〜2か月は記帳のリズムをつかむ期間と割り切ると、無理なく続けられます。慣れてくれば、証憑を受け取ったその場でスマホから入力するところまで自動化できます。

取引件数が少ないうちは、記帳と月次確認をまとめても、想像しているほど時間はかかりません。逆に、思った以上に時間がかかると感じたら、記帳方法そのものを見直すサインです。

Service経理BPO・記帳代行記帳・請求・支払・給与を、実務ごと引き受けます。同じシステムを自社で使う形もお選びいただけます。

経理初心者がつまずきやすい3つのポイント

経理初心者がつまずきやすいのは、証憑の管理漏れ・仕訳科目の迷い・月次確認の先送りです。

経理初心者がつまずきやすい3つのポイント: 証憑の管理漏れ、仕訳科目で迷う、月次確認の先送り
経理初心者がつまずきやすい3つのポイント

1つ目は、証憑の管理漏れです。レシートを財布や引き出しに入れたまま放置すると、後から金額や用途が分からなくなります。

2つ目は、仕訳科目で迷うことです。同じ支出でも「消耗品費」か「事務用品費」かで判断が割れ、作業が止まってしまいます。迷ったら科目を統一する基準だけ先に決めておくと、以降の判断が速くなります。

3つ目は、月次確認を先送りにすることです。私たちが申請支援の現場で伺った話でも、月次確認を数か月分ためた結果、確定申告直前に慌てるケースが目立ちます。

注意: 証憑をためすぎるとNG
領収書やレシートを月末にまとめて処理しようとすると、内容を思い出せず仕訳を誤ることがあります。受け取った当日か、少なくとも週に1回のペースで整理してください。

3つのつまずきに共通するのは、どれも「後回しにできてしまう」作業だという点です。締め切りが決まっている確定申告と違い、日々の記帳には強制力がありません。だからこそ、確認する曜日や頻度を先に自分で決めておくことが、継続の分かれ目になります。

記帳方法の選び方|手書き・エクセル・会計ソフトの違い

記帳方法は手書き・エクセル・会計ソフトの3種類があり、初心者には会計ソフトが向いています。

MM総研が2026年3月に実施した個人事業主のクラウド会計利用に関する調査(確定申告実施者15,845件対象)があります。この調査では、会計ソフトの利用率は40.9%で、残る49.5%の内訳はエクセルが37.5%、手書きが36.5%、税理士等への外部委託が21.5%でした。

記帳方法 メリット 向いている人
手書き 導入コストがかからない 取引件数が少ない人
エクセル 自由度が高く工夫しやすい 表計算に慣れている人
会計ソフト 仕訳を自動で提案してくれる 初めて経理をする人

会計ソフトは口座やクレジットカードの明細を取り込み、仕訳の候補を自動で表示してくれる点が最大の利点です。初心者ほど、この自動化の恩恵を受けやすくなります。クラウド会計ソフトの市場は弥生・freee・マネーフォワードの3社が中心で、前出のMM総研調査ではシェアはそれぞれ54.0%・25.1%・15.7%とされています。

エクセルでどこまで対応できるかは、経理の自動化はエクセルでどこまで可能?で詳しく解説しています。取引が増えてきた段階で会計ソフトへの移行を検討すると、切り替えのタイミングを逃しません。

帳簿・書類の保存ルール|白色申告でも義務がある

個人事業主は白色申告でも、2014年1月から記帳と帳簿の保存が義務化されています。

近い論点を個人事業主の帳簿の付け方で扱っています。

国税庁の個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存についてがあります。この情報では、事業所得のある人は白色申告でも記帳と帳簿・書類の保存義務があり、帳簿は原則7年、請求書や領収書などの書類は5年の保存が必要とされています。

保存が義務だからといって身構える必要はありません。紙は種類ごとにファイル分け、データはクラウドのフォルダに月別で残すだけで十分対応できます。

なお、複式簿記で記帳し電子帳簿保存やe-Taxで申告すると、青色申告特別控除の対象になります。国税庁の青色申告特別控除に関するタックスアンサーでは、複式簿記かつ電子申告なら65万円、紙提出なら55万円、簡易な帳簿では10万円が控除額の上限とされています。記帳の質を上げるほど、控除額という形で見返りが返ってきます。

保存する書類は、紙とデータが混在しがちです。紙の領収書はスキャンしてデータ化しておくと、保存場所を取らず検索もしやすくなります。電子帳簿保存法の要件を満たしたスキャナ保存であれば、紙の原本を処分できる場合もあるため、対応している会計ソフトを選ぶと管理の手間が減ります。

保存義務そのものを軽く考えず、税務調査などで帳簿の提示を求められた際にすぐ出せる状態にしておくことが、日々の記帳を続ける実務上の目的でもあります。

経理ソフトを選ぶ3つの基準

経理ソフトを選ぶ基準は、対応帳票の範囲・銀行口座との連携・サポート体制の3つです。

経理ソフトを選ぶ3つの基準: 対応帳票の範囲、銀行口座との連携、サポート体制
経理ソフトを選ぶ3つの基準

1つ目は対応帳票の範囲です。請求書や見積書の発行まで1つのソフトで完結できるかを確認します。

2つ目は銀行口座やクレジットカードとの連携です。連携できる金融機関が多いほど、明細の取り込みにかかる手間が減ります。

3つ目はサポート体制です。操作に迷ったときにチャットや電話で質問できるかどうかは、初心者にとって特に重要です。

この3つに加えて、料金プランも確認しておきたいポイントです。無料プランは登録できる取引件数や連携できる口座数に上限があることが多く、事業が育つ前提で少し余裕のあるプランを選ぶと、後からの切り替えを避けられます。まずは無料期間を使って、実際の操作感を試してみてください。

仕訳の自動化そのものについては、仕訳の自動化方法とは?中小企業ができる4つのステップでも具体的な進め方を紹介しています。

経理を自分でやる場合と外注する場合の違い

自分でやる場合は費用を抑えられ、外注する場合は判断や作業を任せられる点が違います。

費用の目安はフリーランスの経理費用相場で整理しています。

項目 自分でやる場合 外注する場合
費用 抑えられる 発生する
時間・判断の負担 科目判断や証憑整理に時間がかかる 判断や作業を任せられる
向いている時期 取引数が少ない時期 繁忙期・取引数が増えた時期

自分でやる場合は、費用を抑えられる一方、科目の判断や証憑整理に時間がかかります。取引数が少ないうちは、この負担も比較的軽く済みます。

外注する場合は、判断や作業を任せられる分、費用が発生します。繁忙期に自分の時間を経理に取られたくない人ほど、外注の効果を実感しやすくなります。

判断の目安は「時間」と「精度」のどちらを優先したいかです。記帳にかかる時間そのものより、判断ミスで申告をやり直すリスクを避けたい人は、早めに外注を検討する価値があります。逆に、事業を立ち上げたばかりで取引数が少ない時期は、自分で経理を経験しておくと、後から外注先に依頼内容を伝える際にも役立ちます。

取引数が増えて記帳の時間が本業を圧迫し始めたら、外注への切り替えを検討する合図です。経理代行の詳しい費用相場や選び方は、経理代行は個人事業主でも使える?で解説しています。

経理初心者が続けるための3つのコツ

経理を続けるコツは、記帳を溜めない・週1の確認日を決める・早めに相談する、の3点です。

経理が続かないNGパターンと続けられるOKパターンの比較
経理が続かないNGパターンと続けられるOKパターン

1つ目は、記帳を溜めないことです。証憑を受け取ったその日か、週に1回のペースで処理すると、月末の負担が一気に軽くなります。

2つ目は、月次確認をする曜日をあらかじめ決めておくことです。「毎週金曜の朝30分」のように固定すると、後回しにしにくくなります。

3つ目は、判断に迷ったら早めに専門家へ相談することです。一人で抱え込まず、早めの相談を判断の遅れを防ぐ保険に。

この3つのコツは、どれも特別なスキルを必要としません。むしろ、経理の知識よりも「決めた頻度を守る」という運用面のほうが、初心者にとっては大切です。慣れないうちは完璧な仕訳にこだわりすぎず、まず記帳を止めないことを優先してください。分からない科目があれば一旦仮の科目で記帳し、月次確認のタイミングでまとめて見直す方法も有効です。

売掛金や支払業務まで含めた経理全体の効率化は、売掛金管理の方法とは?支払業務の効率化とは?基本4ステップと方法の比較でも扱っています。

よくある質問

経理のやり方が分からない初心者は何から始めればいいですか?

まず領収書などの証憑を集めて整理し、日々の取引を帳簿に記帳することから始めてください。

個人事業主は白色申告でも記帳が必要ですか?

はい。2014年1月から、白色申告者にも記帳と帳簿の保存が義務付けられています。

経理ソフトと手書き・エクセルはどちらが初心者向けですか?

初心者には、仕訳を自動化できる会計ソフトのほうが入力ミスを防ぎやすく安心です。

帳簿や領収書はどのくらいの期間保存すればいいですか?

帳簿は原則7年、請求書や領収書などの書類は原則5年の保存が必要とされています。

経理を自分でやるか外注するかはどう判断すればいいですか?

取引量が少なく時間を確保できるなら自分で、負担が大きいと感じたら外注が向きます。

自社の経理のどこに時間がかかっているかは、経理の現状分析(無料)からご相談いただけます。ご契約を前提としたご案内ではありません。

まとめ: 経理のやり方は5ステップ、負担が増えたら外注も選べる

経理のやり方は、証憑整理・記帳・月次確認・保存・申告準備の5ステップで進めます。初心者ほど会計ソフトの自動仕訳を使うと、科目判断の迷いを減らせます。

経理業務のつまずきは、たいてい「証憑を溜める」ことから始まります。まずは週1回の確認日を決めることから試してみてください。

取引数が増えて本業を圧迫し始めたら、無理に一人で抱え込む必要はありません。経理BPOの無料相談で、自分に合う進め方を一緒に整理することもできます。

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まずは、無料相談から。

「何から始めればいいか分からない」段階のご相談こそ歓迎です。現状を伺い、貴社に合う打ち手を持ち帰りいただけます。